補足：デザイナー田中祐介さんの講座はどうなの？

僕はもう7年ほど、
デザイナー田中さんと一緒に活動をしてきました。

やっぱり人には、得意分野苦手な分野があります。

田中さんが得意とする分野は、
あくまでデザイン理論の言語化と体系化、
そして言語化を必要とするアドバイス・添削です。

逆に苦手な分野は実務に寄った点でしょうか。

だから、彼の話はある意味で、
理想論が多い印象です。
（決して悪い意味ではなく）

彼自身も発言していますが
「デザインがものすごい好きでも得意でもない」
という点は
仕事においては顕著に現れるものです。

結果的にそれがデザイナー田中祐介の弱点とも言えるかもしれません。

彼自身が向いているのは、
アイデアマンポジションか講師ポジション
だと僕は理解しています。

素晴らしいプレイヤーが
素晴らしい監督になれるとは限りません。

そういう意味で
僕から見れば、
彼はデザイン理論の教科書を作り、
アドバイスする、というポジションが
最も強みを発揮できるんじゃないか
とよく思っています。

それほど、彼の言語化能力の高さは
人より秀でています。

しかもその範囲はデザインに留まることなく
ビジネスやマーケティング、営業、
セールス、プロモーションにまで知識や
経験の範囲の幅がありますから

総合的なデザイン理論を学ぶのであれば、
彼がベストではないか、と思うほどです。

そういう意味で、対象となる人は

・何になりたいのかもわからない
・デザインの制作もしたことがない
・デザインをセンスだと思って
　なかなか踏み出せない
・どこを直せばいいか分からないから
　アドバイスが欲しい
・ビジュアル表現をもっと言語化して
　単価アップしたい
・ビジネスを想定した上で、
　デザイン理論を学びたい

という人はあっているでしょう。

一方で、バリバリ仕事をとって、
フリーランスでやっていくんだ、という
ある意味で、攻めるスタイルや
実務的なスキルを身につけたい人にとっては
彼の講座は不向きです。

彼の講座は幅広く横断的に
体系的な言語化を得意としているのであって、
一点特化型ではないのです。

逆に、はっきりと目的が明確であり、
仕事としてフリーランスとして
LPデザイナーになりたい、という人であれば、
僕は真っ先に片岡さんを紹介します。

片岡さんは仕事に特化した
スタイルをとっていますし、
現役でもLPデザイナーとして活動しています。

そしてそのノウハウは10年の蓄積があります。
デザイナー歴でいえば、田中さんの方が長いですが、デザインを様々な手段として応用してきたという経歴からすれば、やはり片岡さんとは異なるのです。

片岡さんのスタイルは、
田中さんがよく言われるような
「型にはめたスタイル」
です。

片岡さんのスタイルは別段、
マーケティングを知っている人であれば、
ありきたりなものです。

しかし素晴らしい点は、
きちんとそれを体現している点です。

残念ながら、思いついても
体現する人は少ないものです。

その理由は、いくつかあると思います。

・PPC広告まで手を出してリスクを取るのが怖い
・ネットマーケティングがわからない
・仕組み構築までのイメージができないし、
　実務経験がない

おそらくこの辺りでしょうか。

残念ながら、
WEBデザイナーは他者の仕組みを作るわりに、
自分の仕組みを作ろうとしない人がほとんどです。

LPくらい作れるなら、
自分で広告運用すれば、
仕事だって取れるはずなんです。

ですが、それをLPデザイナーはやりません。

やり方はわかるけどやらない人が多いのは、
単に「面倒なだけ」
というオチもあるかもしれません。

いずれにせよ、WEBデザイナーにおいて、
仕組みを作るところまで体現している人は
限りなく少ないのも事実です。

そういう稀有で一点特化型の実務寄りの
LP専門デザイナーである片岡さん

デザインを手段として横断的に活用してきて
デザイン理論の言語化と体系化を得意とする
田中さん

彼らはとても対照的です。

ぜひ俯瞰して捉えてみると、
面白いかもしれません。