No31:意図と行為を一致させよう
今回は、僕は普段、すごく意識していることについて
共有したいと思います。
それは
「意図」と「行為」
です。
何かを実行するときに、
必ず、この2つはセットで見ていく必要があります。
これはチーム戦でも同じですし、
普段の日常生活でも同じです。
「意図」というのは、
なぜそれをやるのか?という話ですね。
理由、目的という言葉はすごく近いものでしょうか。
一方で、
「行為」というのは
何をどうやるのか?という話です。
この「意図」と「行為」はすごく
重要で、この2つが一致していないと、
良い結果というものを得ることはできません。
わかりやすく言い換えるなら、
「適切な目的で、目的に適う行為を
実行できているか?」
という話です。
これは問題解決において
一番気をつけなければいけないことで、
これができていなければ、
適切な問題解決はできない、
と思ってください。
集客に困っているにもかかわらず、
集客には関係ない行為をしているなら、
集客はいつまでたっても解決できませんし、
請負単価に困っているのであれば、
請負単価に関係する行為をしなければ、
いつまでたっても解決しません。
スキルアップに困っているのであれば、
スキルアップに関係する行為をしなければ、
いつまでたっても、解決することはありません。
これは何も、自分自身の問題や
悩みに関することばかりではありません。
仕事という、クライアントワークにも
影響があるでしょう。
わかりやすく仕事の話で例えていきます。
例えば、クライアントと打ち合わせをしていて、
「アニメを作る」という仕事だったとしましょう。
当初、打ち合わせでは、アニメのキャラクターの
頭身が3頭身だったとします。
しかし、別案を試しに持っていったら
7頭身も良いな、という話になりました。
さて、最終的に、クライアントの
意見は7頭身になったとして、それを発注してきた、
という話があったとして、
そのまま鵜呑みにして、
7頭身でキャラクターデザインを
進めていく、という風に考えました。
しかし、僕は仕事としては
これは「100点満点とは言えない」と思っています。
というのも、
「なぜクライアントは、
7頭身に決めたのか?」
ここをはっきりと理解していないと、
クライアントの意図を履き違えて、
おかしな作業をしてしまう可能性が出てきます。
もし、制作側が把握することができれば、
そのキャラクターデザインは
見てもらうターゲット(視聴者)に
本当にマッチしているのか?
という検討ができたかもしれません。
テーマとキャラクターデザインが一致しているか?
という話題で議論ができたかもしれません。
決定そのものは、最終的にクライアントが
判断することです。
ですが、
「意図してやっていること」と
「意図しないでやっていること」は
相手に意見を確認しないと
わからないことです。
相手の意図がはっきりしていれば、
適切なアドバイスもできるはずです。
相手の意図ははっきりしていれば、
どこまでサポートできるものか?
も理解できるはずです。
それが仕事で言えば、
「ヒアリング」という工程であり、
仕事の合間に求められる
ちょっとしたコミュニケーションです。
相手の意図が分からなければ、
相手の行為を履き違えて捉えることは
十分にあります。
相手の行為だけを見て、
「あの人はこういう考え方だ」
「こういう発想にちがいない」
「あいつは嫌なやつだ」
「あの人はいい人だ」
みたいな想像をしてしまうほど、
愚かなことはありません。
自分が相手の行為から想像する現実は
過去の自分が経験してきた記憶から
連想されるものです。
要するに、自分の狭い世界だけで、
判断しているにすぎません。
相手の意図は、もっと別のところに
ある可能性の方が高いのです。
だから、確実に相手の意図を聞き出し、
理解しつつ、どういう行為が必要なのか?
を確認していく必要があります。
よき結果を生み出すために、
「意図」と「行為」を一致させていきましょう。
人は2度作り出します。
1つは「意図」という想像。
もう1つは「行為」という創造
「想像」も「創造」もどちらも重要です。
それが仮に、どちらかが第三者に
委ねられるようなシーンであれば、
一致していかどうかを
確認する作業を怠らないように
したいものです。
それが仕事をする上でも、
日常生活を送る上でも、
トラブルなく過ごす秘訣です。