No29:チーム戦でもプライベートは共有しよう。

今回は、仕事とプライベートにまつわるお話です。

 

よく仕事とプライベートを分けて考えろ、

なんてことを言われるかと思います。

 

中には、仕事にプライベートをもちこない、

という話もあるでしょう。

 

 

僕はこの言葉は半分正解で、

もう半分は間違っている、と思うのです。

 

 

 

確かに仕事でプライベートの何かを

持ち込んで、仕事で達成する必要のある

優先順位の高いものをないがしろにして、

目標達成できなくなるようなことを

するのはNGですが、

 

 

そういうシーンはよっぽどのことがない限り

稀だと思うのです。

 

 

例えば、

 

映像制作会社だとして、仕事で使う機材を

社員がプライベートで使うとします。

 

まぁここまでは良いと思うんですが、

仕事ですでに、使う予定が前々から決まっていたにも

関わらず、突発的に決めた子供の運動会で使いたい

という理由で、別の社員がプライベートで

持ち出して、仕事がうまく回らない、

 

みたいなシーンです。

 

 

さすがにそういうことはないと思うんですけど、

もしかしたら、仕事とプライベート関係なく

みたいな話を持ち出したら、

そんな発想をする人が出てくるかもしれません。

 

こういうシーンは稀ですが、

おそらくこういう人が出てこないように

するために、

 

「仕事とプライベートを分けろ」

 

 

なんていう言葉が生まれたのかもしれません。

 

 

さて、僕はチーム戦という仕事をする時に、

プライベートの話題は共有しても良いと思っています。

 

 

それこそ、

今月は子供の運動会がある、

妻の誕生日だ、

結婚記念日だ、

 

こういうポジティブな話題から、

ちょっとネガティブな話題まで。

 

 

 

なぜか?

 

 

単純に、仕事といえど、

僕らは「人間」だからです。

 

 

しかもそれが「チーム戦」なら、尚更です。

 

 

自分が大事な人が生死をさまよっている

時に、最高の仕事ができる人間が

どこにいるでしょうか?

 

子供が寝込んでいる時に、

気にならずに仕事に没頭できる

人間がどこにいるでしょうか?

 

 

チーム戦とは、

たった一人が欠けても、プロジェクトは

うまくいかないものである必要がありますが、

 

 

たった一人に何かがあったとしても、

プロジェクトがカバーできるほどの

柔軟性を持たせる必要があります。

 

 

これらは一見、矛盾しているような

話題ですが、それを作り上げていくことが

チームであり、連携プレーです。

 

 

人間は仕事とプライベートを完全にわけて

考えることができない生き物だと

僕は思っているんですが、

 

そういう存在だからこそ、

僕らはチーム戦をやる時に

 

ポジティブであれ、

ネガティブであれ、

情報を共有した上で、

 

カバーし合う動き方をする必要があると思うんです。

 

 

実は僕はこれまで何度も

チーム戦をやってきました。

 

最小単位は、2人から、

大きい規模で言えば、100人単位で。

 

 

そんな中でも、

ちょっとした実験をやったことがあって、

僕のプライベートは極力共有しない

という動き方をしたことがあります。

 

 

それをすると不思議なことに、

チームのメンバーもプライベートを共有しなくなり、

そして、プライベートでちょっと危機がある時に仕事が雑になる、という

シーンに何度も出くわしたことがあります。

 

 

しかもそういう動き方はチームとしても良い方向にはなりません。

 

結果だけみれば、

「仕事が雑になった」

です。

 

でも、本当は、リアルタイムで起きている現象は、

 

仕事が雑にならざる得ない状況に置かれている、はずなんです。

 

もし、チームとしてあるメンバーがプライベートで

危機にある時に、仕事の質が下がるようなことが

あったとしたら、

 

僕はそれも「チームが悪い」と考えています。

 

 

最高の結果を生み出すためには、

最高の原因を準備する必要があります。

 

 

 

そのためには、

仕事だろうが、プライベートだろうが、

ある程度、お互いに情報共有を

しておく方が良いと思うのです。

 

 

仕事は、クライアントの問題を解決する

というものです。

 

 

はっきりと課題を課せられて、

それを解決するためにチームとして動きます。

 

 

チームメンバーが最高の

ポジションで、最高の仕事をするために、

 

プライベートをないがしろにして、

最高の仕事ができる人間がいるでしょうか。

 

 

 

僕はそうは思わないのです。

 

 

そういうのは、

機械にやらせれば良いのです。

 

 

 

積極的に、チームでもプライベートのことを共有して、

最高の仕事ができるように、動き方を見直してみましょう。

 

そうすれば、きっとたった一人で、悩んで、仕事の質が落ちてしまう

なんてことはなくなるはずです。

 

 

 

そういう不安定さを許せないようなチームは

僕はない方が良いと思ってます。

 

 

それをやるためにも、まずはリーダーから

プライベートを共有してそういう雰囲気を作っていくことが大事ですね。

 

そういう動き方ができているか、見直してみよう。

 

 

もちろん、僕も含めて。