どうも、内藤です。

今回は前回よりも
もう少し商品っぽい形に変えていきましょう。
というのも、前回は格差という
少し抽象度の高い内容です。

抽象度の高い内容は、
具体がなければイメージしづらいものです。

また案外自分で考えようとしても
あまり思いつかない、
という意見が出てきそうです。

ビジネスや仕事では、
基本的に顧客にとって
わかりやすい形にしなければ、
適切に届けることはできません。

適切に届けることができなければ、
買われることもありません。

どんなに頑張って形にしても、
伝わらなければ意味がありません。

せっかくニーズがありそうなものだったとしても、
無駄な労力になってしまうのは悲しいですよね。

そこで、今回、具体的な商品の形をあげて
イメージしやすいように解説していきます。

#B-042：あなたはどんな商品を扱うのか？

前々回で、
商品アイデアのマトリックスを
作ったかと思いますが、
今回はそれをより具体的なサービスにしていく
ステップです。

さぁどんな商品やサービスにしていけば
良いのでしょうか。

今回紹介するのは６つの商品形態です。

１）モノを商品にする方法
２）情報を商品にする方法　
３）サービスやサポートを商品にする方法
４）技術や能力を商品にする方法
５）場所を商品にする方法
６）想い出や記念など、体験を商品にする方法

ぜひこの切り口で考え直しみてください。

１）モノを商品にする方法

これはビジネスでは
最もイメージしやすいものでしょう。

大抵のものが、ものとお金を交換する、
という行為ですから、

「ビジネスをする＝ものを販売する」

と発想する人は多いはずです。

とはいえ、どんなものでも売れるか？
というとそうではありません。

つまり、顧客がほしいと思っているもの、
役に立つものでなければ、そもそも売れません。

だから、僕らがこれはどんなに良い商品だと
思ったとしても欲しいと思う人がいなければ、
それはただの在庫になってしまいます。

逆に、僕らが「これはゴミでしかない」
と思ったとしても、欲しいと思う人がいるなら、
それは商品になり得ます。

では、一体どんなものが商品に
なり得るんでしょうか？

切り口としては、
・顧客自身が使うもの
・顧客自身ではなく他の人が使うもの

その中でも
１：普段の生活で使う日用品
２：誰かにプレゼントするための贈答品
３：生活に１ランク上の価値をもたらすブランド商品
４：生活にスタイルを演出するコンセプト商品
５：何かを達成、効率化するツール商品

です。

どこに該当するものが
作れそうか、考えてみてください。

最近は、主婦でもいらなくなったものを
ヤフオク、メルカリなどで販売する
ということができる時代です。

実際、妻もブックオフで読みたい本を買ってきて、
読み終わったらメルカリで売ったりしていますし、
洋服を仕入れるのが好きな人がいるので、
その人のサポートとして、
好きでメルカリで販売だけを手伝っている、
みたいなことをやって、
自分のお小遣いを稼ぐなんてことをしています。

ちょっとした日用品、普段使いするものは
自分が入らなくなっても、
他の誰かが必要とする、
なんてことはよくあります。

それは時期や季節性を考慮すれば、
簡単に発生するものです。
例えば子供の服、とかはそうですよね。

また知り合いは、
いらなくなった農機具を廃品回収で集めて、
農機具を必要とする人に販売する、
というビジネスをやって、
たった数年で大きなビジネスにした人もいます。

誰かが欲しいと思っているものを
特定することができれば、
それはビジネスになる可能性は
すごく高いものです。

また顧客が欲しいと思う情報を付加することで、
売れる、ということはあります。

例えば、落ちている石に、
何かしらの効果効能を見出したり、
パワースポット的な位置付け、
あるいは、イチローが使い続けた
グローブみたいな付加価値を
付け加えることができるなら、
ありとあらゆるものを販売することは可能です。

これは純粋にそのものの機能的な価値が欲しい、
というよりは、
情報に付与された物語や世界観が欲しい、
というものです。

もしこういう見せ方ができるのであれば、
例え低価格で販売されているような市場でも
見せ方次第で、高単価で販売することができます。

例えば、丁寧に大事に手間をかけて
育てられたイチゴがあったとします。

それを販売の際に、
・どれくらい手間暇かけて作られたのか？
・どれだけ丁寧に管理されて
　安全においしく育てられているのか、
・その時期にとれる個数が
　どれだけ少なく希少なのか、

みたいなもの、を苦労話を含めて
エピソードや見せ方を考え、

そういう商品に価値を感じてくれる人に
届けることができるのであれば、
スーパーで販売するような価格とは違う、
高単価で販売することは可能です。

こんな風に、ただ単にものを売るといっても、
顧客が欲しいと思っているものであれば、
比較的どんなものでも売ることはできますし、

もう少し言えば、その過程さえもきちんと
販売戦略に盛り込むことができるのであれば、
値段設定を市場価格に合わせなくとも
売ることはできます。

いずれにせよ、重要なのは、
顧客にとってその商品が欲しいと思えるかどうか、
役立つと思えるかどうか、はとても大事なことです。

以前も紹介しましたが、
顧客は未来が欲しいんです。

その商品を手に入れて得られる世界、
得られた時のステータス、
格上になれる状態、
そういうものを達成できる
物理的な商品であれば、
ものと交換することができます。

２）情報を商品にする方法

付加価値という情報について話が出たので、
次は情報を商品にする方法についてです。

極論言ってしまえば、
僕は全て情報だと捉えているんですが、
ここでは、世間一般的に想像する情報を
商品にしていく、
ことについて紹介します。

つまり、ものがあるわけではなく、
無形商品の１つですね。

しかも情報を商品にするというのは、
物質的なものを在庫として持つ必要がないので、
ローコストで始められ、
ローリスクで取り組めます。

しかも、ビジネスモデルを
適切に組むことができれば、
たった一人でも1億とか
そういうお金を生み出すことが可能です。

実際、僕の友人や知り合いはそういう形で
ビジネス展開をしていて、
自由気ままに過ごしています。

ものを売る場合は在庫が必要になってきますし、
一般的な販売利益は、そこまで大きくなく、
物販をやっている友人が言ってましたが、
よくても20%〜30％程度です。

そういう点を考慮すると、
ものを売るにはそれなりに資金が必要です。

具体的に書くなら、
10,000円で仕入れたとしても、
12,000円で売って、2,000円の利益、
みたいな感じです。

2000円の利益を得るために、
元手の1万円がないとそもそも生み出せない、
という構造です。

つまり大きな収益をあげようと思えば思うほど
ものを販売するには先に資金が必要なのです。

そういう点で、情報を商品にする方法は、
自分自身の労力だけで、
いくらでも情報を生み出すことはできますし、
もっと言えば、一度作れば、
アップデートもしやすく、
使い回しも複製も可能です。

いわゆるネットビジネスで言われる
コンテンツビジネスの類ですね。

実際、少額であれば、
noteといったメディアで記事を
500円や1000円で販売してたりしますから、
そのイメージで問題はありません。

この類のものは、
あなたが、お客さんがのどから手が出るほど
欲しがる情報を持っていれば、
それはそのまま商品にする価値があります。

以前は怪しいと思われていましたが、
言ってしまえば、教育系ビジネスがほとんどです。

もちろん、中には、最新情報が得られる、
と言ったものもありますが、
マニュアルや教材、通信講座の形式です。

udemyとかのオンライン講座もそうですね。

最近だと、
スーパーチャットといった、
投げ銭系もありますし、
pixiv fanboxも似たような類でしょう。

クリエイターで言えば、
プロジェクトファイルを公開する場所として、
有料課金すると閲覧できるようになる、
といったものも情報を商品としているものです。

ジャンルをあえていうなら
・自分の成功体験
・マニュアル、教材、通信講座
・最新のお役立ち情報、まとめ

この辺りをイメージしてもらえれば、
間違っていません。

経験やスキルを情報にして
わかりやすい形に届けていくのが
このスタイルです。

３）サービスやサポートを商品にする方法

これは、あなたが、
役立ちたいお客を手助けする
サポートやサービスを考えてみると
イメージが湧くはずです。

あなたがお客さんを手伝えることには
どんなことがあるでしょうか。

これは情報を販売する、といった
派生系とも言えるかもしれません。

例えば、通信講座では、
設計されたカリキュラム通りに
コンテンツが配信されていきますが、

それを具体的な添削サポート、
アドバイスをしていく、
といったものが付与されるなら、
それだけで十分新しいサービスになり得ます。

情報をうることができるのですから、
それを使って、直接サポートするんです

例えば、お客さんが求めている結果に
導くことができる知識やノウハウを、
あなたが持っているなら、
コンサルティングやアドバイスなどの
相談サービスができますよね。

またお客さんが求めているスキルを
あなたが持っているならば、
そのスキルを提供することができます

サポートやサービスはソフトです。
ソフトに形はありません。

決まりはないので何でもいいんです。

こんなことをいうと、

「どうすれば・・・」

となってしまうかもしれませんが、
安心してください。

形もなく、決まりもないということは、
答えは何も自分で出す必要はないんです。

これはビジネス全般に言えることですが、
困ったら、お客さんに直接聞いてみましょう。

「どんなことにお困りですか？」
「どんなサービスをお探しですか？」
「どんなことを知りたいですか？」
「私に何ができますか？」

ということを、あなたは聞いてみるだけで、
大きなヒントが得られます。
その上で、自分が提供できる形を
考えてみてください。

あなたが提供すれば、
お客が喜ぶサービスはなんですか？

あなたが物売りではなく、
サービスを商品にして
ビジネスをはじめたいのなら、
お客さんが喜ぶサービスを知ることです。

それが添削かもしれないし、
アドバイスかもしれませんし、
壁打ちかもしれません。

４）技術や能力を商品にする方法

これは上記と被ってしまう部分ですが、
あえて分けておきます。

もしあなたが、お客さんに対して役立てる技術や
能力を持っているならば、
それがそのまま商品になります。

クリエイターは基本的にこれを
サービスとして形にしているはずです。

この手の商品にする場合は、
必ずやることがあります。

それは・・・すべてメニュー化することです。

もちろん、やりたくないことは
メニュー化する必要はありませんが、
やりたくないかどうかわからないものであれば、
極力メニュー化しましょう。

やってますか？

例えば、あなたがホームページを作る
技術を持っているとします。

でも、ホームページ制作だけしか
メニューになければ、
お客さんから見ればそれだけが商品です。

実は、本当はLPも作れるし、
ロゴデザインもできる、
映像もできる、音楽でもできるんだけど。。。

もうちょっと言えば、
マーケティングもできるし、
広告のコンサルもやってきているし
プログラマーの友人がいて、

彼に仕事を依頼すれば、
ツールやシステムも作れる

みたいなことだったとしても、
メニューに表示されていないサービスは、
ないのと同じです。

大抵のクリエイターは、
メニューを積極的に作ろうとしません。
しかし、この行為が、
機会損失を生み出しています。

仮に顧客にニーズがあっても、
メニューを出している時点で
機会損失しているんです。

だから、あなたができることは、
すべて価格を付けてメニューに出すこと。
あなたができることはすべて商品になるのです。

冷静に考えてみてください。

居酒屋に入って、メニューを見た時に、
メニューにないものを
わざわざ頼もうと思いますか？

大抵は頼みませんよね？

よっぽど欲しければ、

「お茶漬け欲しいんですけど、
　メニューに書かれてないから
　やっぱりないですか？」

みたいなことを聞くかもしれません。
でもそれも限られるわけです。

さぁ、となると、
あなたができるスキルをメニュー化して、
いくつの商品を考えられるでしょうか？

５）場所を商品にする方法

これは、以前紹介したタイプで言えば、
極地集合タイプの商品です。
いわゆるセミナーやイベントなど
１カ所に集まることに価値を持たせて
販売する商品です。

集まる人は、同じ属性の
お客さんであることが多いので、
集まったお客に対して、
さらに別の商品を売ることができます。

考え方としては、
あなたが役立ちたいと思っている人は…

１：どんなコミュニティーによく参加していますか？
２：どんなイベントを楽しみにしていますか？
３：どんな仲間を欲しがっていますか？

という質問をしてみてください。
中でも、３つ目の質問は重要です。

人の集まる場所に集まりたい人は、
人とのつながりだったり、
接触を求めていることが多いものです。

あなたが、役立ちたいと思っている
お客さんに仲間を紹介できる場をつくることは、
とても喜ばれます。

とくに、同じ目的を持つ仲間が、
集まる場をつくることは、
通常の友人関係を超えた絆を作ることができます。

実際、僕も駆け出しの頃は、
いろんなコミュニティに参加して、
たくさん仲間を作りましたし、
それで意識も大きく変わりました。

今もいろんなコミュニティに参加していますが、
志が同じというだけで、
日々の生活に大きな力をもらえるものです。

最近では、オンラインサロン、
というものが流行っていますね。

そういう意味では、
物理的な空間だけを共にする、
というわけではなく、
時間を共有する、
という意味合いで捉える方が良いかもしれません。

とはいえ、物理空間まで一緒に共有する方が、
より解像度高く関係性を築けます。

こういう場所を提供することができれば、
参加者同士が、深い絆で結ばれた仲間になります。

そうなれば、
もうあなたの開催するイベントから
離れることができなくなります。

何せ、あなたがイベントを開催するからこそ、
そこでできた仲間と会えるからです。

そのためにリピートするお客さんが増えていく、
ということも考えられます。

そして、リピートされるということは、
あなたのビジネスの収益が安定しますよね。

６）想い出や記念など、体験を商品にする方法

あなたがお客に対して、
なにかの体験を提供できるとしたら、
それは記憶に残る商品にすることができます。

この手のスタイルを積極的に取ろうとして
話題になったのが、
キングコングの西野さんですね。

思い出や記念、体験を商品にする例で言えば・・・

もしあなたが、蕎麦を打つことができるとしたら、
手打ち蕎麦の体験教室ができます。

蕎麦でなくても、
何かを教えることができるなら、
１日体験教室だったり、
本格的な習得プログラムを開催することもできます。

しっかりと体験が記念になるように、
修了証などを発行したら、
参加者の満足度も高まります。

修了証？と思うかもしれませんが、
案外もらう機会がないものですし、
実際もらったらもらったで嬉しいものです。

自慢話（口コミ）のキッカケに
なるかもしれません。

また、体験を商品にするならば、
普通はあまり体験できないようなことを
商品として考えてみてください。

要は、他では体験できないようなことですね。

あなたがスキューバーの
インストラクターの資格を持っているとしたら、
沖縄などのキレイな海のある場所で、
スキューバー体験をやってもいいでしょう。

でも、それだけだと他の会社が同じような
サービスをすでにやっています。
じゃぁどうすれば良いのでしょうか？

１：参加後、話す人すべてに自慢せずには
いられなくなってしまうほど、
感動する体験を提供できるとしたら
それは、どんな価値やサービスを
加えたときだろうか？

２：その商品をひとことで表現すると…
それは、何ですか？

ぜひこの質問を考えてみてください。

１の質問は、商品の中身を一般レベルから
突き出た商品力にする質問。
２の質問は、商品名や人に伝えるときに
伝わりやすいコピーアイデアを生み出す質問。

です。

人の記憶に残すためには、
より過激な体験が重要で、
より刺激があるものが求められます。

いかがだったでしょうか？

ぜひ商品アイデアのマトリックスや
格差の話を考慮した上で、
もう一度サービスを考えてみてください。

より具体的な商品のイメージが湧いてくるはずです

提案：ここまでの話を元に妄想してみよう

ビジネスでもプロジェクトでも
サービス開発でも作品作りでも
何にでも言えることですが、
妄想力がものすごく重要です。

一度妄想しなければ、
イメージが湧いてきませんし、
イメージが湧かなければ
形にすることすらできません。

ですからぜひ一度、妄想してみてください。

イメージできないのであれば、
他者がどんなことをやっているのか？を
調べてみてください。

今はネットで調べるだけで
いろんなことができる時代です。
しかも無料で調べられるんです。

無料で調べられる上に、
今はいろんな人が
情報発信をしている時代ですから、
かなり精度の高い情報も手に入れることができます。

たくさん妄想してイメージして、
その中でできそうなものから
やってみてください。

今回は以上です。
ヒントになれば。