さて、ここまでで、集客メディアのネット広告についても触れてきましたね。

ネット広告について書こうと思えば、

書けることはたくさんありますが、

これ以上は実際にやって見て、

つまづいたところをアドバイスする

みたいな方法が一番良いと思いますし、

自分で試行錯誤しつつ、どこかの講座を

受けていただいた方が確実だと思っています。

ですから、取り急ぎ、ネット広告に関しては

このあたりにしようと思います。

で、第３章としても概ね、伝えることは伝えたつもりです。

ですが、ちょっと補足的に伝えておいた方が良いかも

と思っていることについて触れておきます。

それは、タイトルにあるように

「お金を先にいただくか、後にいただくか」

という話です。

これは請負仕事として活動している人にとっては

全くの盲点の話です。

というのも基本、請負仕事の場合は、

成果物を納品してから、金額をいただく、

という流れになるからです。

例えば、映像を納品してから請求書を発行して、

お金を振り込んでもらうという話です。

これはすごくよくある話ですし、

会社様と契約しているのであれば、それが普通

と思っているかもしれません。

ですが、今回みたいなオファーを投げる、

オファーを提示するような場合は、

先にお金をいただいてから、仕事をする

というスタイルも可能です。

すでに気づいているかもしれませんが、

事例で取り上げた

「ランディングページ制作サービス」

は、先にお金を振り込んでもらってから

制作スタートです。

こういうスタイルをとっているところは

多くないので気づかないかもしれませんが、

「資本主義」ということを理解すれば、

すんなりわかるかと思います。

資本主義というのは

価値を持っている側がルールを設定できます。

もちろん、なんでもあり、というわけではありません。

法律は守らないといけないわけですが、

法律を守っている限り、基本的にはこちらで自由に

ルール設定できます。

値段設定もこちらが決められますし、

サービス内容もこちらが決められますし

営業時間もこちらが決められますし、

嫌なお客さんは相手にしない、ということも

こちらで決めることができます。

もちろん、先にお金を払ってもらう、

ということも決めることができます。

この辺りは、実は日常にも存在します。

自販機はお金を払ってもらってから

飲み物が出てきますし、

ちょっとした券売機を置いてある

お店は先払いです。

ネットの講座なども基本は先払いで

あとでコンテンツが届きます。

ですから、サービスの中に、

先にお金をいただくのか、

後にお金をいただくのか

を検討しておく必要はあります。

先にお金をいただくことのメリットは

ビジネスにおいてすごくあります。

キャッシュフローに絡む話ですが、

ビジネスにおいてキャッシュフローには原則があります。

出て行くお金はなるべく遅く

入ってくるお金はなるべく早く

です。

ビジネスはキャッシュフローが悪いだけで

会社が潰れるくらいのインパクトがあります。

いくら利益が出ていたとしてもキャッシュフローが悪ければ、

それだけでリスクになるんです。

ですから、お金を先にいただけるか？

という視点はすごく重要です。

あとはこれが実際に運用として

できるかどうかです。

相手が自分（サービスを受ける側）には価値がある、

こちら（サービスを提供する側）には価値がない

と思っている場合には通用しません。

わかりやすい状況は、

「僕らの方が仕事が欲しいと思っている状態」

です。

一般的にお金を持っている人に価値がある、

という誤解をされますから、

本来の立場関係（仕事で問題を解決する側に価値がある）を

きちんと提示できたときに、成立します。

わかりやすく言えば、

「あなたにお願いしたい」

という状態です。

これを相手の口から言わせなければ、

あるいは相手が納得しなければ、

「それなら他の人にお願いするよ」

となるでしょう。

この場合、ルール設定が悪いのではなく

お互いの意識とポジション設定がおかしいだけです。

そうならないためにも、

僕らは、相手からお願いされたいと思われるような

サービスや信頼関係を築いて行く必要があります。

ぜひ、一度検討してみてください。

では。

3-23：お金を先にいただくか、後にいただくか。