さて、集客メディアについて

考えていただけましたか？

広告でもブログでも、SNSでも

今の自分のリソースに合わせて

うまく選択してください。

第２章でも、今回の話題でも

ビジネスの構造的な部分は

同じです。

その上で、ちょっと興味深い話をします。

もう3年くらい前の話だったと思うのですが、

ビデオグラファーが集まる交流会に

参加したことがあります。

ビデオグラファーというと

あまり聞きなれないかもしれません。

簡単に言えば、映像クリエイターのことです。

映像というと以前は、放送業界、映画などが

主軸でしたが、今はWEBがメインになりつつあります。

市場規模もどんどん大きくなっていて、

今年もまだ伸びていくでしょう。

2020年には5Gという通信規格が

出回るということですし、

ますます動画広告というジャンルはこれから

伸びで行くでしょう。

また機材面もかなり低価格で

高品質になってきている時代ですから、

これまで集団で作らざる得なかった

映像が一人ないし少人数で作ることが

できるようになりました。

そこで出てきた映像クリエイターの

名称が、"ビデオグラファー"です。

フォトグラファーをもじったようなものですね。

話を戻しましょう。

そんな今、規模が拡大しているビデオグラファー

というジャンルで、交流会があったのですが、

そこで仕事の受注についてこんな話をしていました。

「みんな仕事ってどうやってとっているんですか？」

「うちはねぇ、昔っからの伝手でやらせてもらってるんですよ」

「そうなんですねぇ、うちもそうですよ。

でもよくわからないホームページに手を出してみたら

意外にそこからもちょいちょい来たりするんですよね

案外助かっちゃって。」

「へぇそうなんですね、うちも導入してみようかな」

隣で聞き耳を立てていた僕はかなり衝撃な事実を

知ったわけです。

「いつの時代だよ」と思ってしまったんですが、

つい数年前の会話です。

でもそれくらい情報リテラシーがない

人って多いんです。

まさか自分がいる映像業界がそうだとは

驚きましたが。

「ホームページ」というと、

以前は「ホームページを作るだけで集客できる」

みたいな話が出ていたくらいです。

もちろん、それはインターネットが

広まったごくわずかな時期の話であって、

今はそんな時代ではありません。

「そもそもホームページで仕事が来る」

なんて発想をしている人がいるとすれば

それは、マーケティング素人といっても

言い過ぎではありません。

ビジネスは博打ではなく、

理屈立てて設計できるものだと僕は考えています。

その点で言えば、どう考えたって

ホームページは「情報の流通」の手助けをする

ものであって「受注する場所」ではありません。

本来の機能は、

・告知

・信頼の獲得

（つまり、別の興味で来た人に、いいなと思ってもらう）

この辺りです。

ですから、仕事の受注ができないわけでは

ありませんが、受注が来るとすれば、

完全に副産物です。

それが未だにそう思われているジャンルが

まさに映像業界にあったとは・・・

こんな印象を持ったものでした。

もちろん、ホームページやブログで

仕事の受注ができない、

といっているわけではありません。

動画でも解説している

"ダイレクト"の部分で行われますから

オファー（提案）のページがあれば、

それは確実に仕事の受注に変えることができます。

ですから、その前段階の情報流通の手助けとして

ホームページやブログ、SNSを機能させていく

という発想になっていくものです。

動画の中で、その部分を僕は

“集客メディア”

と表現してたりします。

「集客ができること」と

「受注ができること」って別物です。

みんな同じように考えてますが。

同じと考えているからこそ

ホームページを作れば仕事が来る

なんて発想をするのかもしれません。

とはいえ、

「集客する部分」

「提案する部分」

この辺りは、全てホームページで行なっても

ブログで行なっても何ら問題はありません。

本来、申し込みページは

ホームページの中に存在するものですから。

これを全て同じにしてしまうと

「わかりづらい」っていう結果にはなりますけど。

それでも頑張って仕事受注のためのブログを

作っていたりする人もいます。

例えば、

セミナー撮影コンサルタント高橋さん

最近、きちんとしたホームページを準備するようになった

みたいですけど、この人ずーっとアメブロで

情報発信して、仕事受注してるんです。

見たらわかりますが、ぱっと見わかりづらいんです：苦笑

よく見たらわかります。

よく見れば。

でもこれはインターネットでは機会損失です。

実績もたくさん書いてあるし、

お客さんの声もあるし、

何なら申し込みページらしきものもあります。

でも、わかりづらい。

とはいえ、やってることは間違っていません。

だから、こんな仕事に特化したブログで

受注ができたりします。

ですからそれはそれでいいのかな、と

僕は感じます。

僕はわかりづらいとは思ってますけど、

興味がある人にとっては

きっとすごい！でしょうから。

ぜひ、モノと機能をごちゃごちゃにしないで

ください。

仕事受注に必要なのは

・集客メディア

・申し込みページ

・サービス

この３つです。

今のあなたには

どれが足りませんか？

3-2：ホームページだけで受注できる？